戊辰戦争において旧幕府軍と新政府軍とのぶつかり合いが東北から北海道でくり広げられたことはよく知られています。榎本武揚ら旧幕府軍は函館の五稜郭を拠点として、南から攻め上がってくる新政府軍にあくまで抵抗を示しました。
ここ三陸は田野畑の沿岸でも軍艦同士の激しい攻防が展開されました。宮古湾での海戦はあまりに有名です。
吉村昭氏の「幕府軍艦『回天』始末」(文芸春秋)から旧幕府軍の軍艦「高雄」の物語を、少しご紹介しましょう。
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