義経北行伝説:その4

2015年8月7日

畠山神社

義経北行伝説:その4

  義経北行伝説のルート上にある田野畑村。ここに義経の討伐に差し向けられた畠山重忠が到着したとき、彼の愛馬が脚を折って倒れたという。この地に祀られた 畠山神社には、馬を失いはずした重忠の鐙(あぶみ)が奉納されていました。そのさい、馬と鎧兜を埋め、一本の若木を植えたと言われています(現在はその木 はなく鐙は田野畑村民俗資料館に保管されている)。

 義経への敬意と鎌倉の命の絶対。この両者の狭間で揺れ動く人物の思いが伝わってくるようです。思いも寄らぬかの重忠より放たれた矢に、義経自身も動揺を隠せなかったことでしょう。

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