マリンブルーの海から立ち上がる断崖は
５連に連なる屏風のよう

　田野畑村の南端にある、なだらかな５連の断崖です。「鵜の巣断崖」の名は、崖の中腹にウミウの巣があることから名付けられました。

　駐車場から続く松林の遊歩道は、ウッドチップが敷き詰められたふかふかの道。小鳥のさえずりを聴きながら、ゆったりと散策できると好評です。

　500ｍほど先にある展望台からは、弓状にえぐられた高さ200ｍもの断崖が、まるで屏風のように連なる姿を眺めることができます。駐車場から段差はなく、車いすやベビーカーでも行けるバリアフリーの展望台も備えられています。

　眼下の海は、エメラルド色をたたえたマリンブルー。澄んだ美しさで、旅人を魅了します。
　　

　園地内には、作家・吉村昭がここでインスピレーションを得た太宰治賞受賞作「星への旅」の文学碑もあり、漁民の営みを描いた作品の一節とともに、田野畑村への深い思いがつづられています。