岩手県北東部に位置する三閉伊地方。この一帯は山間部で土地も豊かではなく、夏には「ヤマセ」と呼ばれる冷たい海風に見舞われる地帯で、決して農業にとって恵まれた地域とは言えません。農業技術の乏しかったかつての時代、この環境で暮らしを立て、さらに重い年貢を納めていくことがいかに困難で苦痛に満ちたことであったか、想像に難くありません。
このような山村で、人々はどのようにして生きてきたのでしょうか…彼らの理想と現実はいかほどであったでしょうか…
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