三閉伊一揆:その4

2015年8月7日

弥五兵衛の一揆 その1

三閉伊一揆:弥五兵衛の一揆 その1

  切牛地区生まれの佐々木弥五兵衛は、沿岸部でとれた塩を内陸部に運ぶ塩売り商人でした。各地を歩き窮状を目の当たりにしながら、農民を守るため盛岡藩の悪政を正す必要があることを説いて回りました。そして、ぎりぎりの状況におかれていた農民たちに呼びかけ、彼らを統率し、一揆の口火を切ったのです。

 農民たちの怒りを爆発させたその導火線は、6万両という膨大な御用金取り立ての達し。盛岡藩の贅沢な殿様の建物を建てる費用との知らせに農民たちはついに立ち上がりました。弘化4年(1847年)11月20日のことでした。

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