「衆民のため死ぬることは元より覚悟のことなれば今更命惜しみ申すべきや…」との太助の言葉が残されている。のちに太助は自害という結末で生涯を閉じます。藩政は改革され、貧しい村の様子を調べて人々を救う手だてが行われるようになりました。
弥五兵衛や太助といった優れた指導者の優秀さが歴史の上に証明され、翻って厳しい自然環境の中でたくましく生き抜いてきた農民たちの不屈の精神が現代に生きる私たちの心に訴えかけるのです。
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