エピローグ
戊辰戦争の終わり

漁船で定置網の作業をしていた田野畑の漁民たちは、突如、弁天崎のかげから大型船が姿を現し石浜に乗り上げたかと思うと、人が崖をよじ登って逃げていくさ まを見て仰天したものでした。加えて、追うように黒船が現れて座礁した艦に砲弾を発射し、聞いたこともない轟音と弾が岸壁に当たり岩を砕く炸裂音のすさまじさに悲鳴を上げ、身を震わせたと言います。
この砲撃した「春日」で指揮をとっていた一人が後の連合艦隊指令長官「東郷平八郎」だったといわれています。
明治幕明けの田野畑を舞台に起きた歴史の一コマでした。
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