地域おこし協力隊員の募集を延長します
岩手県の沿岸北部に位置する田野畑村は、人口約3,100人、世帯数は約1,400世帯で、少子高齢化が進む典型的な農山漁村です。
平地はわずか16%足らずで、ほとんどが山林で占められています。村の東側は太平洋に面し、三陸復興国立公園に指定されている海岸線には、「北山崎」や「鵜の巣断崖」といった、断崖と青い海が織りなす海岸景勝地を有しています。
基幹産業は1次産業で、豊かな自然を生かした水産業と酪農が中心となっています。水産業では、良質な養殖ワカメやコンブ、サケなどの海産物が水揚げされ、内陸部では、広大な牧草地を利用した酪農が盛んで、牛乳やアイスクリーム、ヨーグルトなどの乳製品は、村の特産品となっています。
観光分野では、優れた景観資源のほか、小さな漁船で断崖を巡る「サッパ船アドベンチャーズ」や三陸ジオパークのガイドなど、体験型観光に力を入れています。
平成23年3月11日の東日本大震災津波では、これまで経験したことのない未曾有の被害に見舞われましたが、全国から温かい支援を頂きながら復興に向かい村民一丸となって進んできました。
村では、平成28年度から「地域おこし協力隊」制度を取り入れ、現在、3名の隊員がそれぞれ、水産業の振興、特産品の開発、酪農・畜産の振興などの業務に当たっています。隊員は、祭りや地域の行事、イベントなどに参加するなど、地域に溶け込みながら暮らしています。
募集区分
1.村の魅力発信による関係人口の拡大
田野畑村は、北山崎や鵜の巣断崖などの景勝地を有し、観光が主力産業の一つとなっています。現在では、通過型観光から滞在型観光への転換を図り、地元の住民がガイドをするサッパ船アドベンチャーズや津波ガイドなどの体験型観光に力を入れています。
また、村の東側は世界三大漁場の一つ三陸海岸に面していて、ウニやアワビ、ワカメなどの漁業が盛んです。山側では酪農が盛んで、たのはた牛乳やヨーグルトなどが村の特産品となっています。
しかし、村にはたくさんの魅力があるものの、昔からその魅力を外部にうまく発信することができないといった課題を抱えています。
昨年12月には、地域経済の活性化や村のPRなどを目的として、ふるさと納税の返礼品を始めましたが、まだまだ認知度は高くありません。
そこで、田野畑村の魅力を外部からの視点で発掘し、広く発信することで交流人口や関係人口の拡大を図る活動を行っていただく隊員を募集します。
主な活動内容
1.シティプロモーション |
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2.ふるさと納税の推進 |
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3.移住定住に関する情報の発信など |
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募集人数
2名
申込受付期間
2022年3月3日から2022年9月30日
募集要項
2.机浜番屋群を拠点とした体験型観光の推進
体験村・たのはたネットワークでは、田野畑村の体験型観光を牽引するため、震災後に再建された「机浜番屋群」を観光の拠点として、体験観光プログラムを展開してきました。しかし、令和元年の台風19号災害や新型コロナウイルス感染拡大により、思うような活動ができていないのが現状です。
そこで、机浜番屋群の施設を活用した体験型観光を推進し、地域活性化に尽力していただく隊員を募集します。観光に関するノウハウはスタッフがしっかりとサポートします。
主な活動内容
1年目の活動 | 田野畑村の体験型観光をはじめ、観光素材を知り、自らインストラクターとして活躍するための研修などに参加していただきます。
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2年目の活動 | インストラクターとして活躍しながら、新たな体験型観光のプログラム開発などに着手していただきます。
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3年目の活動 | 新たなプログラムを販売するための営業活動に注力し、任期終了後も活躍できる場の創出を目指します。 |
募集人数
1人
申込受付期間
2022年3月3日から2022年9月30日
募集要項
参考URL
NPO法人体験村・たのはたネットワーク
https://tanohata-taiken.jp/
3.地域福祉の推進
少子高齢化や核家族化の進行により、高齢者世帯の増加や地域のつながりの希薄化など、地域の活力の低下が憂慮されています。一方で、住民が抱える福祉ニーズは多様化・複雑化しており、新たな福祉課題に対応した地域福祉を充実させていくことが求められています。
地域福祉を推進するためには、地域の生活課題を地域で解決する力を高めていくことが重要な課題となっています。
地域共生社会の実現に向けて、多様化・複雑化する地域の生活課題を地域の力で解決する仕組みを構築するため、田野畑村社会福祉協議会において、個別支援や地域づくりに取り組んでいただく隊員を募集します。任期終了後は、福祉の専門職として村内での就業を目指していただきます。
主な活動内容
1年目の活動 | 地域の生活課題を掘り起こすため、各戸の巡回訪問、「福祉なんでも相談会」の開催、「ふれあいいきいきサロン」の運営支援、地域での世代間交流イベントの企画・運営などに取り組んでいただきます。 |
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2年目の活動 | 1年目の活動に加えて、地域福祉を支える地域活動のリーダーや担い手を育成し、住民のボランティア活動を促進するため、ボランティア養成講座などの企画・運営に取り組んでいただきます。 |
3年目の活動 | 1,2年目の活動に加えて、地域の生活課題を解決するため、多職種・他機関との連携・コーディネートや福祉サービスの編成・開発に取り組んでいただきます。 |
募集人数
1人
申込受付期間
2022年3月3日から2022年9月30日
募集要項
参考URL
社会福祉法人田野畑村社会福祉協議会
https://tanohata-shakyo.jp/
4.森林の整備・木材生産に関する活動
田野畑村は海と山に囲まれ自然が豊かな村です。村の面積における森林率は約86%もあり、身近に木や森林を感じられる環境です。
しかし、少子高齢化による森林所有者や林業従事者の高齢化、林業従事者の不足が深刻な課題となっており、適切な手入れが行われない森林が多くなっています。林業は危険な作業も伴い未経験者の就業は簡単ではないため、地域おこし協力隊の制度を活用し、林業の推進に取り組む隊員を募集します。
任期中は、田野畑村森林組合の作業員として、主に村内で森林整備、木材生産の現場作業に従事していただきます。
また、研修などにも参加していただき、必要な知識や資格を取得していただきます。さらに、現場作業のみならず、現場管理のノウハウも取得していただきます。
任期終了後も田野畑村に定住して、森林組合の現場作業に従事してもらい、将来的には、森林組合または田野畑村の林業の中核を担うような人材となっていてだきたいと考えています。
主な活動内容
1年目の活動 |
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2年目の活動 | いわて林業アカデミーで林業についての知識と実践的な技術を身に付けます。 |
3年目の活動 | いわて林業アカデミーで身に付けた知識・技術を生かし、現場作業に従事しながらスキルアップを目指します。 |
募集人数
2人
申込受付期間
2022年3月3日から2022年9月30日
募集要項
応募と採用の流れ等
提出書類
- 令和4年度田野畑村地域おこし協力隊応募用紙
※必ず顔写真を添付してください。 - 活動目標レポート
※希望する活動について、3年間の活動目標レポートを作成し、提出してください。用紙はA4縦長(1枚)で、横書きのうえ1000字以内としてください。 - 住民票抄本の写し(1か月以内のもの)
- 普通自動車運転免許証の写し
- 2年以上続けて地域おこし協力隊として活動し、かつ、解嘱から1年以内であることが確認できる書類(委嘱状・解嘱状の写しなど)【地域おこし協力隊経験者で地域要件の特例の適用を受ける方のみ】
選考方法
1次選考
書類審査により行います。結果は、応募者全員に文書で通知します。
2次選考
1次選考合格者を対象に、田野畑村役場で面接を行います。日時などは1次選考合格者に通知します。なお、2次選考に係る交通費、宿泊費などは自己負担となります。
※新型コロナウイル感染拡大の状況により、オンラインでの面接となる場合があります。
最終選考結果の通知
2次選考終了後、2週間以内に通知します。
応募先
〒028-8407
岩手県下閉伊郡田野畑村田野畑143番地1
田野畑村政策推進課 地域おこし協力隊募集担当者宛て